2022 買うべきプロ野球選手名鑑はこれだ 文庫判編
目次
買うべきはこの名鑑・文庫版
いよいよシーズンが始まる。
この時期になると「プロ野球選手名鑑」も各社からたくさん出るが
それぞれに特徴があっておもしろい。
人によって、重要視するポイントは違うだろうが
それを一堂に集めておすすめの1冊を決めてみたい。
「文庫版編」「大判編」「おすすめはこれだ編」の3つに分けて
文庫版7冊、大判編8冊の紹介、そしてその中からランクを決めてみたい。
なお、本のタイトルがどうしても似通ってわかりにくいため
以後、正確なタイトルではなく出版社名で紹介していく。
スポニチ
サイズ:文庫
ページ数:264ページ
成績:過去3年+通算
1ページ掲載選手:6人・均等
一口メモ:50字程度・まじめ

基本中の基本。新聞社が作っているだけあってアマチュア時代の情報が豊富。
ただそこにスペース使うためか過去の成績が物足りない。とくに投手は「勝ち負けセーブと防御率」だけだと登板数の少ない中継ぎはほとんどが「0」になってあまり参考にならない
写真も最近多い「斜めからの笑顔」ではなく「正面からの真顔」なので、こちらが好みの人は。
巻末の選手索引に「漢字+ふりがな」(ほとんどは漢字のみ)で書いてあるので難読名字の選手などは音から探しやすい。
日刊スポーツ
サイズ:文庫
ページ数:354ページ
成績:過去1年+通算
1ページ掲載選手:4人・均等
一口メモ:80字程度・基本まじめだが若手選手に面白多

こちらも新聞社系なので情報は深みがある。
情報量は少なめだが、ポケット版であることを考えると情報量を取るか見やすさを取るかで見やすさを取った結果と思いたい。老眼の私にとっては行間もしっかり取ってあって読みやすいのだが、
成績が去年の分しかないので、ここ数年の傾向がつかみにくい。
スタジアムガイドは座席わりが詳しく書いてあり、
いろんな球場に観戦に行くのに役立ちそう。
巻末の歴代主要部門タイトルホルダーは歴史を勉強する上でも貴重だ。
コスミック
サイズ:文庫
ページ数:256ページ
成績:過去5年+通算
1ページ掲載選手:6人・均等
一口メモ:60字程度・まじめ

最大の特徴は、個人成績が過去5年あること。スタッツ重視にはうれしい。
過去のタイトルは必要なデータではあるが、スペースが少ない中でベテランのタイトル常連の選手などは表示が込み入りすぎて見にくい。巻末に歴代受賞者をまとめてみせる方がいいのでは。
意外と便利なのはチームごとの日程表。
多くのファンの場合、結局必要なのは自分のごひいきのチームの日程だけなのでまとまって日程が分かるのも見やすくていい。
ベースボールマガジン社
サイズ:文庫
ページ数:354ページ
成績:過去1年+通算(ただし表ではないので見にくい)
1ページ掲載選手:4人・均等
一口メモ:2年目以降の支配下30字程度 新人・育成系90字程度・まじめ

老舗・ベースボールマガジン社だけあってアマ時代の成績は圧倒的な情報量。
選手のことをより知りたい場合は、1冊買って勉強したい。
ただし、アマ歴と昨年の成績・通算成績を文中に入れたため一言コメントの
スペースが現役選手の場合非常に少ない。
このあたりは、同社の大判や週刊ベースボール版に詳しく載っているので
使い分けて欲しいということだと思われる。
小型ではあるが、球場に持って行くというよりは家で参考書的に使いたい一冊。
宝島社
サイズ:文庫
ページ数:240ページ
成績:過去5年+通算
1ページ掲載選手:6人・均等
一口メモ:50字程度・まじめ

こちらも個人成績は過去5年分が掲載されており選手の旬がわかりやすい。
チーム別の日程表もあり情報のバランスも悪くないが
大判で発行されている同社の本をそのまま縮小した感じで文字が小さく
老眼には不向き。
縮小にさいしてページあたりの掲載人数を変えるなど工夫があればよかった。
他誌にない特徴として解説者一覧がある。
RADIKOなどで全国のラジオ放送が聴けるようになったので
好きな解説者がどの局で解説しているのかチェックしてみるのに便利。
日本スポーツ
サイズ:文庫
ページ数:354ページ
成績:過去5年+通算
1ページ掲載選手:レギュラークラス2人・他4人
一口メモ:80字程度・基本的には面白コメント

最大の特徴はゾーン別打撃成績、球種別投球割合、得意不得意など、深く野球を見るうえでの様々なデータを参照できる。少し専門過ぎるセイバーメトリクスの指標もいくつもあってうれしい。
ただデーだが豊富な反動で、文庫版の中で一番文字が小さい。
一日仕事をして、ナイターになる頃見るにはかなり厳しい。
また、レギュラー以外の選手は過去5年の成績しかないため
本当に知りたいプレイスタイルが分からない選手は他の名鑑と情報に差はない。
歴代タイトルホルダーなどの「過去データ」はなく、あくまでも最新の野球を見るための名鑑といえる。
ベースボールタイムズ
サイズ:文庫
ページ数:274ページ
成績:過去3年+通算
1ページ掲載選手:支配下4人・育成8人
一口メモ:60字程度・データ関連コメント

この名鑑もゾーン別打撃成績、球種別投球割合、などのデータあり。
セーバーメトリクス指数はないものの1軍の試合に出場していれば、レギュラー以外もデータがあるため幅広くファームの試合なども観戦に行かれる方は活用して欲しい。
先輩後輩のつながり、チーム内ランキング(欄外)など独自のコンテンツもあり読み応えはあるが
これも文字が小さすぎて判読が大変。




